佐瀬 春圃 させ しゅんぽ   

人生七十古来稀
况是尊翁重七旾
矍鑠知邉開壽宴
後年猶莓歳靈龜

祝戸田翁之壽宴
明治有亥歳春日
人生七十 古来稀れなり(杜甫 曲江の起句)
况んや是れ尊翁 重七の春
矍鑠(かくしゃく)たる知邉(しるべ) 寿宴を開く
後年(=何年か経過した後)も猶お莓(莓莓=どんどん増す) 歳(としごとに)靈龜(=吉兆の兆し)

祝う戸田翁の寿宴
明治有亥歳(=明治32年)の春日
75p×35.3p

明治期
制作年 明治32年(1899)
 儒者、漢詩人。上総国の山武成東の人。私塾の塾頭で、伊藤左千夫の師。
 「佐瀬春圃」の下に、白文の「花平害」の落款印が押されている。


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